GM05A感想

なかなか書く時間が取れなかったのですが、
序盤の3公演参加して個人的に思ったことをつらつらと書いていきたいと思います。


まず思ったのが、ようやくごっちんも「アーティストのライブ」ができるようになったということ。
3rdステーションというアルバムを引っ提げて、
アルバムの世界観をモチーフにしたライブ。
前半はアルバムの曲の中から、
中盤はしっとりとしたナンバーで聴かせ、
後半は定番曲で盛り上がる。
自分がこれまで応援してきた女性アーティストは、みんなこの形でライブをやってきました。


このことは素直に嬉しいです。
ハローの中でこれができる人って、あややしかいないと思ってたので。
今回のセットリスト、ごっちんマジヲタには概ね好評でハロプロDDにはめっさ不評みたいですが、
自分は支持したいですね。
むしろもっとバラード曲を増やしてほしいくらいです。


ですが、アーティストはアーティストでも「並のアーティスト」になり下がった感も否めないのです。
後藤真希のライブの「凄さ」が、消えてしまった気がするのです。
後藤真希のライブって、体力に物を言わせて圧倒的なダンスパフォーマンスをしながら、
全く息が上がらない歌で徹底的にヲタをいたぶりつつも、
時折素直なトークや、決してうまくはないけど気持ちのこもったバラードでヲタを和ませる。
それに対してヲタも、全身全霊を込めてごっちんを応援することで、
ステージと客席との間で魂と魂とのぶつかり合いが起きる、というのが魅力のはず。
なんか今回は、そこまで切羽詰った感じがしないのです。


それはなぜかと答えを探していたのですが、
今の後藤真希はアイドルや表現者としては超一流でも、
歌手としては「並」で、
「アイドルの割にはうまくなった」という程度の位置にある、というのが自分で出した結論です。
歌だけで観客を黙らせるのにはまだまだ力不足なのです。


結局聴かせるステージに徹しきれないので、
「後半は定番曲で帳尻を合わせました」的なバランスの悪さを感じるのです。
まぁ、これは大部分の一般的なアーティストにも共通して言えることなのですが。


恐らくごっちんサイドでも、まだまだ手探りの状態でツアーをやっているのでしょう。
最初大阪で見たときは「久々のライブで勘を取り戻せてないのかなぁ」と思ったのですが、
次の倉敷でのスクランブルの歌詞飛ばしで余計心配になりました。
あれだけ泣かない、歌詞を間違えない後藤真希が、
簡単に泣いてしまったり感極まったりしてしまうのは何かおかしいと思うのです。
い、いや危なっかしいくらいのほうが萌えるっちゃあ萌えるんですが、
そんなのは後藤真希じゃない。
今回はこういうコンセプトでやってるのでよしとしても、
今後ごっちんが凄いライブができなくなるんじゃないかと心配してしまうのです。


新しい次元へのスタートラインへ降り立った後藤真希
これが吉と出るか凶と出るかは分かりません。
しかしこれまで幾度の苦難を乗り越えた彼女なら、
今回のツアーも回を重ねていくごとに内容がよくなっていくことができると信じています。