芸師の「壁」

今日は23時過ぎまで仕事してて、
帰り着いたのは0時前なのですが、
どうしても書きとめたいことがあったので日記を書きました。


本当に後藤真希さんが好きな人からは信じられないかもしれませんが、
自分が最初にごっちんのライブに興味を持った理由は、
会場の熱気が凄いという噂を聞きつけたからです。
当時は後藤真希というパーソナリティなんてどうでもよく、
なりふりかまわずバカ騒ぎできる現場というのを一度見てみたかった。
そんな興味本位からハローの世界へ深く入っていったのです。


しかし参戦を重ねていくごとに、ごっちんのファンに対する優しさ、音楽に対するひたむきさに心を打たれていきました。
そしてMCやバラードは固唾を呑んで聴くようになっていきました。
おかげで今では「打つときは力の限り打つ、聴くときは何もせずに聴く」というスタンスが出来上がりました。
これについては多くの方からも評価を頂いて、感謝していますし自信にもつながりましたm(_ _)m


ところが今もなお、ファンの間からは問題視されていることを、自分は続けています。
それは終演後のごっちん最高コール。
もちろん、これで周辺住民や一般の人に迷惑をかけていることは重々承知です。


ただ、自分は常々ごっちんが売れないのは内輪だけでやっているから。
ヲタは積極的に外へ向けたアピールをしてこそ、ライブの素晴らしさを伝えられるし、ごっちんのためにもなる。
そう思っていることも確かなのです。


他の現場でも、盛り上がった者勝ちというところがあるじゃないですか。
例えば去年あたりからレコード会社の枠を超えてa-nationへ参戦しているT.M.Revolution
はっきり言ってファンのマナーは最悪。
花道へのドリームはあまりの勢いに「特攻」と呼ばれ、
ボルテージが上がった女性ファンは服を脱ぎだし騒ぎまくる。
しかしそれが「ライブパフォーマンスには定評がある」という前向きの評価の一端を担っていると思うのです。
だから今年も盛り上げ役として出られたと思うし。


また、スポーツの世界でも、
サッカーの日本代表がワールドカップ出場を決めようものなら、
サポーターは周囲の迷惑を考えずに大騒ぎ。


野球でも、自分が応援しているベイスターズが98年に優勝したときや、
ホークスが優勝したときの福岡のバカ騒ぎでもかなり危険だと思ったのに、
阪神が優勝したときの大阪の街はその上を行く騒ぎっぷり。


確かに道頓堀川のダイブを阻止するために柵を立てたり、
警察も厳戒態勢で臨んではいる。
しかしアンケート調査では「大阪の恥」と思う人が大勢を占めながらも、
「大阪らしくてよい」と好意的に受け止めている人も少なからずいるのです。


そんな中、なんでごまヲタだけが歓喜の気持ちを抑えなければいけないのか?
いや、他にもコミケなんかも「徹夜禁止」「コスプレ衣装で来るな」と制約が厳しい。
ただでさえ日の目を見ずに、肩身の狭い思いをしているヲタが、
どうして自分達から縛りを作って、
他の一般人に遠慮しながら活動しなければいけないのか?
そこに疑問を抱いたのです。


ちょうどid:maru_bowさんの日記(http://d.hatena.ne.jp/maru_bow/20051017)で取り上げられていたので、
叩かれるのを覚悟で自分の意見を述べてみました。


結果はご覧の通りなしのつぶて。
自分がこれまで行ってきたことは、間違いなく悪だという判断が下されました。
自分が常日頃から参戦スタイルを参考にしているおGさんも、思惟姉さんももちろん反対。
こうも完敗したら、悔しさを取り越してかえってすがすがしいですねwww


それでは何が悪いのか?
そう考えたときに、自分がこれまでに述べてきたことがみんな悪いことに気づきました。
もちろん、それを好意的に受け止めて伝えるメディアにも責任があると思いました。
理由はどうであれ現場の外でバカ騒ぎした時点で、多かれ少なかれ不快に思う人がいて迷惑がかかる。
いくらそれが○年ぶりの優勝だとしても、ファンにとっては大事な記念日だとしても、
関係のない人にとってはどうでもいいこと。


もちろん現場でもマナーは守らなければならない。
ドリームが公然と行われているところは、今すぐにでも改めるべきだ。
ごっちんの現場でも、マジヲタの方にとってはヲタ芸とかは本当はしてほしくないと思う。
しかし「周囲に迷惑が掛からない程度は」容認しているのだから、
逆に騒ぎたいファンも、本当にごっちんが好きな人の意見を聞いてったほうがいいのかなぁ、と感じました。


人の悪いところを真似するのは簡単かもしれないけど、
自分から率先していいことを広めていくことは、大変難しいことと思います。
しかしごまヲタは、敢えて茨の道を選んだ。
それを支持・実践してこそ、真のファンになれると思います。
「ごまヲタよ、紳士たれ!」
この言葉の本当の意味が、少し分かった気がします。